徳とはなんでしょう?
① 道徳的、倫理的理想に向かって心を養い、理想を実現していく能力として身に得たもの。また、その結果として言語・行動に現われ、他に影響、感化をおよぼす力。社会的な観点から評価される人格。義務を尊重しようとする道徳的心情。
② 本来備えている能力。天賦。天性。人格の作用。また、すぐれた力・はたらき。能力。効果。
③ ある人格から受けるめぐみ。恩恵。慈悲。特に、天子のめぐみや神仏の加護。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について
というのが徳についての説明です。
徳は東洋だけじゃなく西洋にも同じような考えがあって、徳を意識するかしないかは人生に大きな影響があると個人的には感じています。
徳について知り、徳の積み方をおぼえて、より良い人生に変えていきましょう。
徳とは?

徳とは冒頭の説明とおりですが、
「やらないよりやったほうがいい、なんか気持ちが軽くなった氣がする行動や考え」
と僕はとらえています。
やったからといってすぐどうこうなりません。
「やってて意味あるのかなぁ」
と思ってしまう小さな行動です。
元気にあいさつするとか、募金する、クツをならべる、身の回りをちょっとキレイにする、みんなが使う所を掃除する、感謝を口にするなど
人によっては恥ずかしくて、できなかったりもします。もちろん僕もかならずできているわけじゃないです。

やらなかったからと恨まれることもないけど、感謝されることも少ないし、やってて意味あるのかなぁと思ってしまう小さな行動です。
ただ、けっきょくはそんな小さいことの継続が大きな結果になるんだと思います。
徳については、とくにそんな大きな結果につながることだと感じます。
徳をためる生き方のメリット
んじゃあ、どんな結果が得られるかというと、
- 心の安定
- 人間関係が円滑になる
- 社会貢献の機会の増加
- 魂の充足を得られる
- 人生の目的がハッキリする
などが徳をためる生き方をするメリットです。
使えないほどのお金がはいってきたり、最愛のパートナーに出会えるとか、自分の望んでいることがすべて実現するとか景気の良い話じゃないですが、人生に大きく影響するのが徳をためる生き方です。
人によっては景気の良い話が起こることもありますが、別にそんなことなくてもいいじゃん。と思えるのが徳をためるメリットでもあります。
それぞれのメリットを深掘りしていくと、
心の安定

徳をためる生き方をすることで得られる最大のメリットじゃないでしょうか?
心が軽やかで心地よく自分の人生をマイペースで生きるために、徳をためる生き方は心の時代と言われる現代において、やらない理由はないわけです。
徳って水やお金のようなもので、ためていると心に余裕がうまれ、誰かにあげようと思える気持ちが生まれます。
そうやって余裕があると、なにかが起こっても、パニックになったり、感情的になることが少なくなります。
道にころがっている黒いモノをみて、
「うわ、ヘビだ!」
と思って、あわてふためくか、
「ん? なんだゴムか」
と落ち着いていられるか、どっちのほうが人生を良くできるでしょう。
人間関係が円滑に

徳をためて心に余裕が生まれると人づきあいがラクになります。
僕たちは思春期にムチャぶりされます。
THE BLUE HEARTSの甲本ヒロトさんの名言引用ですが、
仲が良いわけでもないのに、ただ近所に住んでる、同じ年の人たちと同じ箱にいれられ、その人たち全員と仲良くしなきゃいけないという無理ゲーをさせられます。
目立たず、落ちこぼれず、うまく大勢にまぎれて時間を過ごせば問題ないのですが、人によってはそれができない人もいます。
うまくいけばヒーローやリーダーになれますが、その逆になることもあります。
そんな生活をしたもんだから社会に出ても、みんなと仲良くしなきゃと思いこむ人もいます。
徳をためて心に余裕があると、そんな無理ゲーから開放されます。
社会貢献の機会の増加
キライならそれでOK
あわないなら合わないでOK
そんな感じで人づきあいしていると、自然と人間関係がリセットされます。

んでもって、気がつけば人間関係が円滑になっていきます。
類は友を呼ぶというやつで、徳をためてる人どうしでつながっていくと、社会貢献というキーワードが普通に出てきます。
変にガンバらず、自分にできることで自分のペースで社会貢献する機会が増えていきます。
そこでお金を稼ぐことも気にならず、逆にお金にならなくても生活できてるし、よくね? となります。
人として生まれる理由や目的って、だれかの役に立つことと言われています。
最近では有名な話になりましたが、三歳までは母親の役に立つために生き、そこからは世界の役に立つために生きるのが人という存在です。
今だけ金だけ自分だけという生き方では得られない、魂が喜ぶ生き方をできるのが、徳をためるメリットです。
魂の充足を得られる、人生の目的がハッキリする

魂の充足を得られる生き方をしていると、人生の目的がハッキリ見えていて、その目的をはたすために生きるようになります。
ムリに自分をつくる必要はありません。
ありのまま、等身大の自分で生きられます。
今すぐどうこうなるわけじゃないですが、徳をためることを意識していると自然とそんな生き方に変わっていきます。
地味で地道な小さな行動ですが、コツコツやっていくと大きな結果になるのが徳をためる生き方です。
オートモードで徳をためる

そんな徳をためる生き方は水車を動かす作業にたとえられます。
水車は動くまでが大変ですが、動きはじめたらその後はチカラを必要としません。
徳をためるのも一緒です。
最初は恥ずかしくて、目立ったらどうしようと考え、必死でやらない理由を見つけて目立たないようにと自分を守ります。
ですが、いつの間にか気がつけば、自然と徳をためる行動をするようになります。
動かすまでは大変ですが、やっていくうちに、
もう少し、もうちょっと
と行動が増えていき、気がつけばやらないと気持ち悪いし、自然にやるようになるのが徳をためる生き方です。
ちょっと恥ずかしいけどやってみようかなぁ
そう思ってもらえることを願っています。
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